新日本プロレスのG1クライマックス27浜松大会が6日、アクトシティ浜松でAブロック第8戦を行い、今大会でG1卒業を宣言した永田裕志(49)が、ついに今大会初勝利を挙げた。開幕戦で棚橋に土をつけたセイバーJrと激闘を展開。序盤からキックの連打を浴びせ、ナガタロックなど持てる技を総動員して勝利への執念を見せた。最後は得意のバックドロップホールドで勝負を決めた。

 試合後は会場のファンに向かって敬礼し、会心の「ゼァッ!」。19年連続19度目の出場という記録を持つが、これほど勝利に見放された大会はなかった。「どれも負ける試合じゃなかった。でも、現実に勝ちを取るってことがあるかないかで全然違うということを今日の試合で感じた」としみじみ。それが、永田が19年戦ってきたG1への実感だった。IWGPインターコンチネンタル王者棚橋は、石井を破り6勝目。勝ち点12で内藤と首位で並んでいる。