ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチは15日に島津アリーナ京都で行われる。14日に京都市内のホテルで前日計量があり、13度目の防衛戦となる王者山中慎介(34=帝拳)、挑戦者で同級1位ルイス・ネリ(22=メキシコ)ともにリミットの53・5キロでパスした。

 「状態としては文句がない」。肌つやも良い肉体を披露した山中は、そう自信の表情を浮かべた。ボクサーの減量は最後の追い込みが最もきついものだが、前日は夕食も口にしたという。「ポークステーキと、付け合わせの野菜と水分も取りました」。減量苦とは無縁。6年近く王者であり続ける豊富な経験値こそが順調な調整を生む。

 具志堅用高が80年に樹立した世界戦連続防衛の日本記録に挑む大一番。「明日は記録のかかる試合。必ず勝ちます。期待しておいて下さい」ときっぱり言った。