プロレス人生40年で7回目の引退を発表した大仁田厚(59)が14日、東京・水道橋のプロレスショップ闘道館で会見を開いた。席上で27日に東京・新木場1st RINGで開催する「さよならグレート・ニタ新木場大会」で、新レスラー「MR.ハゲ」がデビューし、ミス・モンゴル(上林愛貴=40)と対戦すると発表した。

 大仁田は、この日の会見に同席したMR.ハゲについて「松熊大吾と申しまして、プロレス歴11年」と紹介。松熊は46歳で、マスクマン「ワイルド・ベアー」として戦っており、そのマスクを取ってMR.ハゲとして再デビューする。

 MR.ハゲはデビューの動機として、元政策秘書に「このハゲーー」などと暴言を浴びせ、暴行した件が問題となって、自民党に離党届を提出し10日に受理された、豊田真由子衆院議員(42)の件が連日、報道されたのを見て、怒りを覚えたからだと吐露した。

 「あの報道は不愉快でしたね。何様だと思った。(暴言、暴行を録音したとされる音声を聞き、元政策秘書が)頭をたたかれているんじゃないかと、すごい心配しました。僕もハゲと言われたことがあります。ハゲで何が悪いんだ、何の迷惑をかけたんだと。カツラを買ったり、植毛したり、世の中にお金も回して貢献しているのに」

 MR.ハゲは、ミス・モンゴルとの対戦を自ら希望したという。その理由として、ミス・モンゴルが「頑張っているブスは認められない」と常々、発言していることに触発されたからだと明かした。

 一方、ミス・モンゴルは「ブスとハゲの試合に需要、あるのかよ!? 考えろ、そのハゲた頭で!!」と挑発した。またMR.ハゲがブリッジをして首を鍛えた結果、20代からハゲになったと明かすと「ブリッジやってみろよ!!」と、その場でブリッジをするよう命令。MR.ハゲが実演すると、ミス・モンゴルは「お前、ハゲだけの問題じゃないことが、よく分かったんだよ。ムカつくんだよ!!」と言い、ハリセンでMR.ハゲの頭を何度もたたいた。

 これにはMR.ハゲも「(髪の毛が)生えてきたら、どうするんだよ!!」と、見当違いの方向にぶち切れた。両者の間には一種、理解不能な因縁が生まれ、抗争の予感も漂いだした。【村上幸将】