アントニオ猪木(74)の生前葬が21日、行われ、付き人を務めた藤波辰爾(63)、藤原喜明(68)と、リングで抗争を繰り広げたスタン・ハンセン氏(68)が参列し“弔辞”を述べた。

 ハンセン氏 まさに猪木さんは、すばらしいライバルであり、すばらしいファイターであった。数多くの戦いを挑んできたけれど、文字どおりのレジェンドだ。

 藤波 (生前葬は)複雑な心境ですね。猪木さんはね、ずっと背中を追ってきましてね…。今日も「ずっと、これからも背中を追わせて下さい」って言いたいんですよね…はい。

 藤原は数珠を手に「ここで般若心経を披露させていただきます」と言い、リング上で般若心経を披露した。本格的なものだったが、1分20秒にも及び、あまりの長さに耐えられなかったのか、客席から「藤原!!」と叫ぶ観客もいた。

 この日は、木村健吾氏(64)、マスクマンのザ・コブラといった、新日本プロレスのリングで活躍した往年の名選手も、猪木の生前葬を見守った。かつて名勝負を展開したタイガー・ジェット・シン(73)と、1998年(平10)4月4日に東京ドームで行った引退試合で対戦し4分9秒、グラウンド・コブラで勝ったドン・フライ(51)が参列予定だったが、ともに体調不良で欠席した。【村上幸将】