男子柔道66キロ級で04年のアテネ五輪、08年北京五輪と2連覇を達成し、準強姦(ごうかん)罪で5年の実刑となった内柴正人(39)が、柔術で格闘家デビューした。アマチュア柔術の大会マスタークラス(30~35歳)のミドル級と無差別級に出場。5試合すべてで一本勝ちし、2冠を達成した。9月中旬に出所し、格闘家として再出発した。

 ◆柔術 日本が起源で、素手または短い武器で身を守る武術から発展したといわれる。現在の柔術は、ブラジリアン柔術が主流で、パンチや蹴りなどの打撃がなく、関節技による一本、テークダウン2点などのポイントによって勝敗を決する。試合時間は階級によって5~10分に設定される。アマの大会では、年齢の若い順にジュニア、アダルト、マスター、シニアに分かれている。内柴は39歳でシニアクラスだが、30~35歳のマスタークラスに出場した。柔術の団体は日本にも複数存在している。