プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(24=大橋)がファン対象の公開練習で好調ぶりを示した。2日に横浜市の所属ジムで、自身の後援会とジムファンクラブ会員の計60人が集まったスパーリング見学会に登場。9月にフェザー級で世界挑戦したばかりのセルバニア(フィリピン)と4回のスパーを消化し、最終回には激しい打ち合いまで展開した。

 リングを囲んで見守ったファンが固唾(かたず)をのむほどの激しいスパーリング内容にも「いつもよりも緊張感あるスパーができましたね」と余裕の笑みを浮かべた。30日に7度目の防衛戦(横浜文化体育館)で拳を交える同級6位ヨアン・ボワイヨ(フランス)の動画も2試合分チェックし「(パンチの)タイミングが独特なので、そこだけは気をつけたい。調子は上がっています」と気合のボルテージを上げていた。