元WBA世界フライ級暫定王者の江藤光喜(30=白井・具志堅スポーツ)が3回TKOで、3連勝中だったマルソン・カベラ(26=フィリピン)を下した。昨年9月以来、約6カ月ぶりの試合となったものの、派手な打ち合いを展開。2回に右ボディーで1度目のダウンを奪取。3回には左フックで2度目、続いて右フックで3度目のダウンを奪っての快勝だった。

 江藤は「10点満点中、20点です」と師匠の具志堅用高会長ばりの“天然”ぶりをみせた後に「100点満点で40点」と自己評価。3回に偶然のバッティングで額をカットした以外は目立った負傷もなく「次が世界戦と思っていたので無傷で終わりたかった」と安堵(あんど)の笑みをみせた。

 WBA暫定王座は日本ボクシングコミッション未公認。WBAをはじめ、WBC、WBOと世界ランキングに入っており、具志堅会長は「夏までには世界戦をさせてあげたいね」とチャンスを与える意向を示した。2月8日には30歳を迎え、円熟期に入った江藤は「おじさんボクサーの仲間入りした」としながらも、同門の後輩、比嘉大吾がWBC世界フライ級王者として活躍している姿に「もちろん刺激」とやる気満々だった。