エース棚橋弘至(41)がニュージャパン杯(NJC)準決勝でジュース・ロビンソンを破り決勝進出を決めた。

 右ヒザ変形関節症から9日に復帰。ぶっつけ本番のNJCだったが、ロビンソンと29分52秒に及ぶ熱戦を展開。場外乱闘や、コーナーポスト、ロープを使ったラフファイトで勝利への執念を見せた。終盤、ロビンソンの“ハイフライフロー”2連発に危ない場面もあったが、最後は、必殺のハイフライフロー2連発で勝負を決めた。

 棚橋の決勝進出は準優勝に終わった12年大会以来、6年ぶり4度目。試合後は、マイクを握り「みんなの前ではっきり言っておきたい。もう1度、新日本プロレスの頂点に立ちたい。いや、絶対立つ! みんなの前で宣言したからには、やるしかないね」と語りかけ、大声援を浴びた。

 その後会場のファンの声援とアンコールに応え、エアギターのパフォーマンスを3度披露した。「あと1つ。ケガからの復帰、大丈夫といっても試合で失ったものは試合で取り戻すしかない。1回戦、2回戦と取り戻しているんじゃなく、新しく棚橋を土台から始めて、基礎をつくって筋肉、柱をつくって今までにないオレは全盛期。あ、間違い。オレは生涯全盛期だった。ちょっくら優勝してきます」と3度目の優勝宣言も飛び出した。決勝は21日の長岡大会で、SANADA-ザック・セイバーJr.の勝者と対戦する。