ボクシングのWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が「心の調整」に手応えを得た。2日、同級8位エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)を迎える初防衛戦へ、都内のジムで2回のスパーリングを公開。「(過去の公開練習では)一番良かったんじゃないですか。落ち着いてできているのが一番。無駄に詰めず、自分の距離で」と外国人パートナーに、強烈な右を打ち込んだ。

 「良いところを見せようとしてがーっと前に詰めて『あれれ』というのがあったりする」。報道陣の注目に気負い、内容乏しく終わる機会もあった。それが今回は「冷静ですね」。強引に倒そうと距離を自らつぶしてしまう姿はなかった。「初防衛戦の難しさは、王者としての姿を見せたいと、気持ちがはやり過ぎるのが正体。だから圧倒しようと思わないこと」と勝利の鍵を分析するだけに、この日の自制が良い予行演習になった。