クルーザー級を主戦場とするヒデオ・イタミ(37)が日本人タッグで注目を集めつつあった戸沢陽(32)と仲間割れした。ブライアン・ケンドリック、ジャック・ギャラハー組とタッグで対戦。序盤は「アー!、アー!」コールで気合を入れた戸沢がギャラハーに先制のセントーン、イタミもダイビング式クローズライン(ラリアット)から串刺しドロップキックをケンドリックに成功させた。

 試合ペースをつかんだようにみえたが、戸沢がフランケンシュタイナーでギャラハーを投げ飛ばし、コーナートップに立った時、ケンドリックの介入に対応したイタミのロープワークの影響で戸沢が転落。劣勢になると、イタミがケンドリックのドロップキックで場外へ転落。最後は戸沢がギャラハーにヘッドバットでKOされてフォール負けを喫した。

 意気揚々と引き揚げるケンドリック、ギャラハー組とは対照的に、イタミは納得のいかない表情。戸沢の前に立つと、そのまま突き飛ばして仲間割れは決定的となった。「リスペクト・ミー」を決めぜりふとするイタミは、会場から「ノーリスペクト」の声を浴びせられていた。