6月17日のPPV大会(米シカゴ)でWWEヘビー級王座挑戦を控える中邑真輔(38)が「10点満点の男」から10カウントを奪取した。

 「パーフェクト10」と呼ばれるタイ・デリンジャー(37)とのシングル戦。王者AJスタイルズ(40)との試合形式がラストマンスタンディングマッチ(10カウント以内に立ち上がらなければ負け)になったことを意識し、かかと落としでマットに倒すと、自らカウントを開始。カウント6にとどまると、続けてターンバックル上で相手腹部にヒザを突き刺してからのカウントは9でストップ。最後はジャンピング式キンシャサ、キンシャサと2連発をたたき込んで、3カウントを奪った。

 ところが単なるフォール勝ちだけでは満足できない中邑は試合終了後、再び背後からキンシャサを打ち込み、マイクを握って観客とともに自ら10カウントを絶叫格の違いを見せつけた。

 一方、王者AJスタイルズもルネ・ヤングのインタビューに応じ「中邑はオレを過小評価している。オレはWWE王者だ。最後に立っているのはオレだ」と勝利宣言した。約2カ月で4度目となる両者の王座戦。さらにヒートアップしてきた。