WBC世界フライ級5位のホープ中谷潤人(20=M.T)が、デビューから16連勝を飾った。

 初のメインイベント登場もデクスター・アリメンタ(22=フィリピン)を問題にせず、右ボディーを効かせて3回36秒KO勝ちを収めた。これで12個目のKO勝利となった。

 初回は右ジャブでペースをつかむと、2回には左ストレートや右ボディーで圧倒した。「効いているのが分かった」と3回にあっさりと仕留めた。右のボディーを打ち込み、左を続けると相手がうずくまる。10カウントで初のメインの役目を果たした。

 4月の前戦は「KOを狙いすぎた」と決定打を決められず、8回負傷判定に終わっていた。「課題となった組み立てがうまくいった。最初は左を当てづらかったが、徐々に開けていけた。いい勝ち方ができた」と満面の笑みだった。

 WBOでも14位につけるが、まずはランク2位の日本か東洋太平洋タイトルを目標にしている。「世界をとるために、いいキャリアの積み重ねをさせてもらっている。日本か東洋太平洋なら、タイトルをとる自信はある」と目を光らせた。