ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級王者村田諒太(32=帝拳)が4日、AIBA(国際ボクシング協会)がIOC(国際オリンピック委員会)から“最後通告”を受けた件について、「心配なニュース。日本としてやれることはないのか」と懸念した。

IOCは3日(日本時間4日)にブエノスアイレスで開いた理事会で、ガバナンス(組織統治)の問題を抱えるAIBAに対して20年東京オリンピック(五輪)の実施競技から除外する可能性を再警告する声明を採択。改善されなければIOC承認団体からの排除もあり得るとした。AIBAは16年リオデジャネイロ五輪での不可解な判定で八百長や買収の疑惑も浮上しており、IOCからの分配金も停止されている。

村田は開催国としての立場を口にし、9月に新体制となった日本ボクシング連盟に、「ちゃんと対応してほしい。日本としてやりたいですと。どう動きを見せるのか、期待しています。ムーブメントを起こしてほしい」と望んだ。

自身は同級2位ロブ・ブラント(米国)を本場米ラスベガスで迎え撃つ2度目の防衛戦(10月20日)が迫る。この日は都内のジムで練習し、「いかんせん試合まで2週間ですから。終わってできることがあれば」と母国開催実現への協力を口にした。