元UFC戦士の堀口恭司(28)が、初代バンタム級王座を手にした。

米格闘技団体ベラトールの現役世界バンタム級王者のダリオン・コールドウェル(30=米国)との「日米頂上決戦」として注目が集まった一戦。序盤は、自分よりも13センチも身長の高い相手にてこずったが、徐々にペースをつかむと互角の攻防を演じた。

勝負は3回。左フックを放つと同時に中に入られて倒され上に乗られた。それでも、日本中量級のエースは焦らない。相手が頭を下げた一瞬を見逃さず、フロントチョークで締め上げ相手を落とした。「日本で戦っている以上負けられない。しっかりベルトを取れてうれしい」と叫んだ。

前日に行われた公開計量では、「死ぬ準備はできているか?」と挑発されていただけに燃えない訳がなかった。さらに、9月のRIZIN13で、那須川天心との世紀の一戦で0-3の判定で敗れた。キックボクシングルールで行ったとはいえ、再び最強の称号を取り戻すためにも負けるわけにはいかなかった。

来年には、ベラトールに参戦するプランが浮上している。「来年もしっかり格闘技を盛り上げるので皆さん会場に来てください」。最強の称号を手に、19年は世界制圧に乗り出す。