ボクシング世界王者兄弟となる井上尚弥、拓真のいとこで、日本スーパーライト級1位の井上浩樹(26=すべて大橋)が王座に初挑戦する。6日に東京・後楽園ホールで挑む同級王者細川バレンタイン(37=角海老宝石)とともに5日、都内で開かれた前日計量に出席。300グラムアンダーの63・2キロでクリアした王者を横目に100グラムアンダーの63・4キロでパスした。昨年12月24日のチャンピオンカーニバル開催会見以来となる細川との対面で「印象は変わらず、いい人だなあと。でも殴りますよ」と初王座奪取へ、気合を入れなおした。

3年前に王者とスパーリングした経験があるものの「(当時と)変わったんじゃないですか。変わっていないとチャンピオンにはなっていないと思うので」と警戒。身長175センチの井上は、163センチの細川よりも体格面で大きく上回るものの「対峙(たいじ)しないと分からないですが(身長差は)踏み込みの速さで、どうにでもなる。入らせないようにするだけです」と対策をイメージしていた。