世界王者兄弟となる井上尚弥(25)、拓真(23)のいとこで同級1位の井上浩樹(26=すべて大橋)が初めて王座を獲得した。

王者細川バレンタイン(37=角海老宝石)に挑み、3-0の判定勝ちを収めた。試合会場には尚弥、拓真も姿をみせ、最前列で応援。いとこの王座奪取を祝福した。

幼少時代から3兄弟のようにトレーニングを積み、現在も走り込み合宿やジムワークを一緒に消化する関係にある。5年前の14年4月6日に初めて世界王者(WBCライトフライ級王座)となった尚弥にとっては同じ日に日本王座を獲得したいとこに感慨深げ。「おめでとうと言いたいですけれど、いけるというところでいけていなかった。辛口ですけど、もっと練習してほしい。今日は実力の半分も出していない。一緒に練習している自分には分かります。実力はこんなものではないので」とエールを送った。

拓真は「今日、物足りなかったところは修正していくと思うので。早く3人で世界王者になれるように切磋琢磨(せっさたくま)していきましょう」と声をはずませていた。