ミドル級王座統一戦が開かれ、長身(193センチ)の暫定王者イズラエル・アデサニヤ(30=ナイジェリア)が正規王者ロバート・ウィテカー(28=ニュージーランド)を下し、王座を統一した。

2回3分33秒、パウンド連打でKO勝利を収めた。18年2月のUFCデビューから1年8カ月で7戦全勝、キャリア無敗の18連勝でミドル級の頂点に立った。

アデサニヤは「オレにはKOパワーがないと言われていた。1発いいパンチを受けたけれど、お返ししてやったよ」と満面の笑み。試合開始には身長で10センチ低いウィテカーが先行していたように見えたが、1回終盤にはアデサニヤが右フックでダウンを奪ってみせた。続く2回には右拳をねじ込んで主導権を握り、カウンターパンチで2度目のダウンをダッシュ。そのままパウンドで攻め続けてレフェリーストップに追い込んだ。

ナイジェリア生まれながらニュージーランドで育ったアデサニヤにとってもホームでの勝利だった。キックボクシングをバックボーンに的確な打撃を武器とし、UFC歴代2位となる10度防衛を誇ったアンデウソン・シウバ(ブラジル)らを下してきた。UFCに現れた新星は、確実にスター王者への階段を駆け上がっている。