正規王者ゾラニ・テテ(31=南アフリカ)が約7年ぶりの黒星で、王座統一に失敗した。同暫定王者ジョエルリエル・カシメロ(30=フィリピン)とWBOベルト統一を懸けて拳を交えたが、3回、右フックを被弾してダウン。何とか立ち上がったものの、ロープに追い込まれて左フックからの連打を食らってレフェリーに試合を止められた。同回2分14秒、TKO負けとなった。

王座統一に成功したカシメロは29勝(20KO)4敗、12年9月以来の黒星となったテテは29勝(20KO)4敗。

2団体統一同級王者井上尚弥(26=大橋)らとともに18年秋からワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に出場していたテテは4月に5階級制覇王者ノニト・ドネア(37=フィリピン)とのWBSS準決勝(米国)1週間前に右肩の異常を訴えて棄権。18年10月以来、約1年ぶりの実戦だった。カシメロ戦前まで12連勝中。来年には井上との王座統一戦を希望していた。