愛知県は10日、独自の緊急事態宣言を発令した。

名古屋市内にジムを構える元WBC世界バンタム級王者の薬師寺保栄会長(51)が電話取材に応じ、「地域というか、国レベルのこと。従うしかないんで」と語った。

新型コロナウイルス感染拡大下において消毒、換気を徹底してジムを開いてきた。ただ、愛知県の宣言を受けて今後は「短縮、クローズということになるでしょう」。ボクシング界は5月末までの興行自粛となり、薬師寺ジムも予定していた3回の興行が流れたという。

さらに厳しい経営状況をしいられている中で、ジムの退会者も増えているという。薬師寺会長は「(会員は)自営業の方も多いんで。影響は厳しいですね」。

所属するWBO世界フェザー級5位で、アジアパシフィック同級王者の森武蔵(20)も今月に地元・熊本で予定していた試合が中止となった。世界に接近する大事な時期だけに、会長は「早く終息してほしい」と切に願った。