米プロレス団体WWEは12日(日本時間13日)、無観客での大会継続を発表した。11日にWWEスタッフに新型コロナウイルス感染者が出たと報告されていたが、毎週開催される3ブランドのうち、月曜日のロウと金曜日のスマックダウンはフロリダ州オーランドにある育成施設WWEパフォーマンスセンター、水曜日のNXTは同州ウインターパークにあるフルセイル大学で無観客試合を継続開催すると声明を出した。大会は全米で中継されることに変更はない。

非常事態宣言を発出しているフロリダ州は現在、自宅待機令で外出規制を強く敷いた。期間は4月1日~30日まで実施される。その間は医療、金融、エネルギー(電力など)、食料品店、通信、輸送(バス、タクシー)は重要なビジネスとして営業を許可しているが、プロレスはどの項目にも当てはまらない。ロン・デサンティス州知事はWWEのイベント決行についてコメントしていないが、フロリダ州が許す限り、WWEビンス・マクマホン会長は収録でのテレビ中継を継続する意向を持っている。

WWEの声明は次の通り。

「これらの困難な状況からの転換を人々に提示することが、今まで以上に重要であると信じています。選手ら出場者とスタッフの健康を守るため、追加の予防措置を講じながら、適切なガイドラインに従って必要不可欠な要因のみで開催するグローズドセットでコンテンツを制作しています。社会の構造に織り込まれたブランドとして、WWEとその選手たちは家族を結び付け、希望、決意、忍耐をもたらします」