米プロレス団体WWEは15日(日本時間16日)、WWEヘビー級王座獲得などグランドスラムを達成したWWE殿堂入りのカート・アングル(51)ら10人以上の選手とスタッフら計28人を大量解雇したと発表した。

複数の米メディアは新型コロナウイルスの影響による減収を受け、WWEビンス・マクマホン会長がコスト削減のために決断したと一斉に報じた。またプロデューサー、コーチら裏方も大量に解雇している。

アングルのほか、新日本プロレスでIWGPタッグ王者にもなったカール・アンダーソン、ルーク・ギャローズのコンビやルセフら中邑真輔とリング内外で縁の深い選手も契約解除となった。WWEは「私たちは(解雇した)彼らが将来の努力の中で最善を尽くすことを祈っています」との声明を出した。

ロウGMも務めたアングルはSNSを通じて「WWEで過ごさせてもらった時間を感謝したい。多くの新しい友人を作り、非常に多くの才能ある人々と働く機会がありました。選手たちはWWEのファンたちをできる限り楽しませてください。彼らは世界で最高のファンです」と所属選手たちにエールを送った。また軽量級のクルーザー級が集結する「205 Live」でGMを務めたドレイク・マーベリックはSNSを通じ、涙を流しながら解雇を報告した。

今回、WWEが解雇した主な選手は以下の通り。

カート・アングル、ルセフ、ドレイク・マーベリック、ザック・ライダー、カート・ホーキンス、カール・アンダーソン、ルーク・ギャローズ、ヘルス・スレイター、エリック・ヤング、ローワン、サラ・ローガン、ノーウェイ・ローズ、マイク・ケネレス、マリア・ケネレス、EC3、エイデン・イングリッシュ、リオ・ラッシュ。