米総合格闘技UFCは24日、5月に興行を再開し、一気に3大会を開催すると正式発表した。5月9日に米フロリダ州ジャクソンビルのVystarベテランズ・メモリアル・アリーナでUFC249大会の開催を決定。同13日、同16日と同会場で大会を開くことも決めた。いずれも無観客試合となるため、米国でESPNとESPN+、日本はWOWOWで生中継されることも発表した。

UFCのデイナ・ホワイト社長(50)は「ファンのみなさまに素晴らしい試合をお見せできる瞬間が待ちきれません。我々のチームは準備万全、ファイターたちも今回の連続開催を待ち望んでいます」と大会開催にこぎつけた喜びを表現した。既にフロリダ州では米プロレス団体WWEの無観客試合が認められていた。 ジャクソンビル市のカリー市長は「会場使用するにあたりUFCは安全かつ賢明な計画を提示してくださいました」などと歓迎し、同州ボクシング委員会のカニンガム・エグゼクティブディレクターも「フロリダでUFCの今後のイベントを開催できるよう選択肢を検討してきた。委員会は5月9日、13日、16日に開催されるイベントを認可する準備を整えています」とコメントした。

UFC249大会は、ライト級1位トニー・ファーガソン(米国)-同級4位ジャスティン・ゲイジー(米国)による同級暫定王座決定戦がメインイベント。セミファイナルには2階級同時制覇王者ヘンリー・セフード(米国)が元王者ドミニク・クルーズ(米国)を挑戦者に迎えるUFCバンタム級王座防衛戦が組まれた。

UFCは新型コロナウイルスの影響で、3月21日のロンドン大会を皮切りに3大会を延期するなど開催を自粛。今月18日に米カリフォリニア州にある先住民の島でUFC249大会の開催を進めていたが、中継局米ESPN、親会社となるディズニー幹部から延期を求められ、開催を断念していた。フロリダ州がWWEの無観客試合を認めたことから、UFCは同州での大会開催を模索していた。