ボクシング元世界2階級制覇王者セルヒオ・マルチネス(45=アルゼンチン)が、6年ぶりの復帰戦を飾った。21日に居住地のスペインでホセ・ミゲル・ファンディーノ(35=スペイン)と対戦。7回KO勝ちを収め、WBA世界ミドル級王者村田諒太(34=帝拳)に挑戦へ意欲を示した。

マルチネスは中盤からボディー攻撃よく、6回に左のストレートとアッパーをボディーに効かせてダウンを奪った。7回にも左ボディーから右フックで勝負を決めた。「すばらしい夜になった。10回戦う用意もできていたが、ボディーがよかった」と満足げに話した。古傷の右ひざには装具もつけていたが「万一の備えで問題はなかった」と話した。

試合前から復帰4戦目で世界挑戦を狙い、標的に村田の名を挙げていた。「これは始まり。世界タイトルまで止まらない。村田と戦う準備のためにもっと強化していく」と意欲を示した。

マルチネスは08年にWBC世界スーパーウエルター級暫定王座、10年にWBC・WBO世界ミドル級王座を獲得して2階級制覇を達成した。14年に10回TKO負けで王座陥落以来の試合だった。