ボクシングのWBAスーパー、IBF世界バンタム級統一王者井上尚弥(27=大橋)が、WBA同級2位ジェーソン・モロニー(29=オーストラリア)との防衛戦に臨み、7回2分59秒、KO勝ちを収めた。

試合後、井上は他団体王者との3団体統一戦を希望。4団体制覇を目指す上で、バンタム級王者たちの動向を見たい。

試合が決定しているのはWBC王者ノルディーヌ・ウバーリ(34=フランス)となる。12月12日、米コネティカット州アンカスビルで、元5階級制覇王者ノニト・ドネア(37=フィリピン)との3度目の防衛戦を控える。昨年11月、井上の弟でWBC暫定王者の拓真を下して王座統一したウバーリ、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ決勝で井上と激闘を展開したドネアとの対戦には大きな注目が集まる。

また今年4月に井上と3団体統一戦をマッチメークされながら新型コロナウイルスで延期となったWBO王者ジョンリール・カシメロ(30=フィリピン)は8月、ヂューク・ミカー(ガーナ)との防衛戦に快勝。再びマッチメークされるかにも注目が集まる。

またWBAには正規王者ギジェルモ・リゴンドー(40=キューバ)が就いている。元五輪メダリストで過去にはドネアを判定で下しているだけに、WBA王座統一戦が実現すれば面白いカードになるだろう。

 

<バンタム級の各団体世界王者一覧>

◇WBA=スーパー・井上尚弥(大橋)、正規=ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)

◇WBC=ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)

◇WBO=ジョンリール・カシメロ(フィリピン)

◇IBF=井上尚弥(大橋)