IWGPジュニアタッグ選手権は金丸義信(44)、エル・デスペラードの王者組が高橋ヒロム(30)、BUSHI(37)組に勝利し、初防衛に成功した。

4人はゴングが鳴る前にお互いにつかみ合い、戦いがスタート。王者組に連敗中だった高橋、BUSHI組は先制攻撃を仕掛けた。

中盤はリング上で金丸、高橋の1対1が、場外でもデスペラード、BUSHIがやり合うなど、4人とも立ち上がれない状態に。デスペラードが「2、3回負けたと思った瞬間があった」と振り返るほど消耗戦となった。

海野レフェリーも負傷退場し、交代する中、最後はデスペラードがカウンターの急所攻撃からのピンチェ・ロコを決め、激戦に終止符を打った。

初防衛を果たしたが、タイトルを守って終わりではない。デスペラードは「ここから消化試合ではない。スーパーJr.がある。まだ始まったばかりだ」と次なる大会に向け意気込んだ。

息ピッタリで勝利をつかんだ2人は、会見場でも仲の良さを見せた。金丸が「顔見りゃ、何するか分かる」と言うと、デスペラードはマスク姿の自分を指さし「ほとんど分かんないですけどね」と笑みを浮かべた。

いずれは敵として戦う時も来るかもという2人。金丸は「やりたくねぇな」とつぶやきながら会場を後にした。