15年ぶりにリング復帰する元世界ヘビー級王者マイク・タイソン(54)と18年以来、約2年ぶりのリングとなる元世界4階級制覇王者ロイ・ジョーンズJr.(51)によるエキシビション8回戦が28日(日本時間29日)に米ロサンゼルスのステープルズセンターで開催された。
タイソンは、強烈なボディーブローで終始圧倒した。公式な試合ではないためジャッジによる正式な採点はなく、WBCが選定した元王者3人の参考採点では引き分けだった。
結果はドローとなったがタイソンは「みんなが喜んでくれたらいい」と納得の表情だった。
◆エキシビション8回戦
タイソン | △ | ドロー | △ | ジョーンズJr. |
【8回】
タイソンに疲れは見えず、開始から果敢に打っていく。ジョーンズはクリンチとフットワークでしのぐのが精いっぱい。1分すぎにタイソンがコーナーにつめて左ボディーブローを連発。ジョーンズは疲れて動きが鈍る。終了間際にタイソンのボディーブローがヒット。タイソンが試合を通じて終始ジョーンズを圧倒した。
・日刊採点10-9(タイソン)
【7回】
タイソンがゴングと同時に強打を振るって前進。左右フックをボディーに決める。30秒すぎにコーナーに押し込んでタイソンが連打も、ジョーンズはクリンチで決定打を許さず。終盤はジョーンズが距離をとってタイソンの前進をかわす。
・日刊採点10-9(タイソン)
【6回】
タイソンのスピードは衰えず、開始早々、鋭い左ジャブから左ボディーブローが決まる。ジョーンズの遠い距離からの左ジャブもタイソンはボディーワークでかわす。終了間際にジョーンズが飛び込んでの左右パンチを浅く当てる。
・日刊採点10-9(タイソン)
【5回】
中間距離での打ち合いは少なくなり、両者クリンチが多くなる。30秒すぎにジョーンズが速射砲のような連打を出すが、タイソンはすべてかわす。1分すぎ、タイソンが頭をつけてジョーンズのボディーを執ように狙う。1分20秒すぎには強烈な左フックがジョーンズの顔面をかすめる。
・日刊採点10-9(タイソン)
【4回】
ジョーンズの遠い距離からの左ジャブがタイソンの顔面をとらえる。接近戦ではクリンチでタイソンの強打を封じる。1分30秒すぎにタイソンの右ボディーブロー2発さくれつ。その後も接近戦でタイソンがボディーブローを決める。
・日刊採点10-9(タイソン)
【3回】
タイソンが上体を振ってジョーンズの懐に飛び込む。30秒すぎにタイソンの飛び込んでの左ストレートがジョーンズの顔面にヒット。ジョーンズが左右にスイッチしてかく乱しようとするがパンチは空転。終盤はタイソンのボディーブローが有効。ジョーンズの息が上がりはじめる。
・日刊採点10-9(タイソン)
【2回】
タイソンが左ジャブとウイービングで前進。いきなり飛び込んでジョーンズをロープに追い詰めて左フックをボディーに決めた。1分すぎからジョーンズがフットワークを駆使して距離を取る。その後はジョーンズのクリンチワークでタイソンのパンチが封じられる。
・日刊採点(10-9)タイソン
【1回】
タイソンは黒いTシャツに黒い帽子、黒いマスク姿で入場。現役時代と同じ黒いトランクスとリングシューズを着用していた。ゴングと同時にタイソンは鋭い左ジャブで前進。左フックをボディーに決めた。ジョーンズはフットワークとクリンチを使って強打をしのぐ。1分すぎにタイソンの左フックがジョーンズの顔面を浅くとらえた。タイソンは接近を試みるが、ジョーンズはクリンチでしのぐ。
・日刊採点10-9(タイソン)