ボクシングWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔(30=Ambition)が、大みそか決戦へ絶大な自信を見せた。

初の日本人4階級制覇王者として、2人目を狙う同級1位田中恒成(25=畑中)を迎え撃つ。24日にオンライン会見で圧倒勝利を予告した。

日本人対決は46度目で初の複数階級制覇同士となる。井岡は「ビッグマッチでも注目カードでもない。本質的に持っているものが違う。どの部分でも差を見せられる」。11月の発表時と変わらず、自信の言葉を連ねた。

コロナ禍で週1回、ティラピスに取り組んだ。「新たな発見もあった。効果があり、いい動きにつながった」。同門となった元世界王者比嘉らと、約100回のスパーで手応えを得た。

米ラスベガス合宿に行けなかったが、サラス・トレーナーにオンライン指導を受けた。同トレーナーは11月にコロナ感染したが、来日してのチーフセコンドには間に合った。「早く会いたい」と何よりの朗報となった。

来年3月にWBC王者エストラーダ(メキシコ)と、WBA王者ゴンサレス(ニカラグア)が統一戦を予定する。「勝者とやりたい」。大みそかはその通過点で圧勝を確信していた。【河合香】