GHCナショナル王者の拳王(36)が、2月12日に行われる日本武道館大会に向け「夢としてようやくかなった日本武道館。緊急事態だけど、必ず連れて行くぞ」とファンの前で熱い思いを叫んだ。

拳王はこの日、メインで行われた「金剛対ノア正規軍」の戦いで、タイガースープレックスを狙った清宮にハイキックからプロフェッショナル・フット・スタンプを見舞い、今季初勝利。リング上でマイクを取り「こんな世の中で後楽園ホールに来てくれてありがとう」と感謝した。

以前から「思い続ければ夢はかなう」と話していた11年ぶりの日本武道館大会。1都3県に緊急事態宣言が発令され、開催が危ぶまれる中「本当に先の見えない不安の世の中。俺の夢、てめえらの夢も緊急事態だよな。それでも1つ1つ感染対策をしていけば夢ってかなう」と前を向く。聖地での戦いを何とか開催したいという誰よりも熱い思いを集まったファンにしっかりと伝えた。

同大会は現在のところ予定通り観客を入れて開催する予定。すでにチケットも発売しているが、関係者によると、今後人数制限など検討を重ねながら、実現する方向で進めていくという。「ノアは歩みを止めない。生きたプロレスを届け続ける」。夢実現のため、拳王はぶれない信念で、日本武道館まで戦い続ける。