GHCジュニア・ヘビー級選手権者の原田大輔(34)が、大原はじめ(36)を破り、2度目の防衛に成功した。

長い間ノアのジュニアを支えてきた2人の戦いは、最後まで力と力のぶつかり合いとなった。序盤はスピーディーな展開から大原が原田の腰攻めに。回転式バックブリーカーなどで集中的に痛めつけた。終始原田は腰を押さえながらの攻撃となったが、中盤には流れを奪い、コーナー最上段からなだれ式フロントスープレックスを決めた。最後は、壮絶な殴り合いの後、ジャーマンホールドからの連続押さえ込みで3カウントを奪った。18分に及ぶ戦いを制し、ベルトを守った原田は「持っている本来の力がすごかった」と話した。意地と意地がぶつかり合った戦いに、敗れた大原も「自分の責任を全うできたけどまだ足りない。前に進むしかない。また挑戦してやる」と素直に負けを認めた。

試合後には、大原のセコンドに付いていた吉岡がリングに登場。リーダーの敗戦を見て火が付き、原田との対戦を要求。「前回無観客で引き分け。決着をつけようじゃねぇか」と挑発。これには原田も「決着が付いていないので願ったりかなったり。あいつ(大原)が勝てなかった俺に勝てる自信があるのか。その自信があればやってやる」と受け止めた。さらに「前回から成長しているかもしれないが俺も成長している。吉岡、俺はすごいぞ」と自信を見せつけた。

4回目のジュニアヘビー級王者の原田だが、今後もさらなる防衛を狙う。「ノアジュニアの時代を作っていくからまだ負けられない」と脂ののった34歳は高らかに宣言した。