本間朋晃(44)が“単独1位”のチャンスを逃した。今シリーズでシングルマッチの挑戦表明をしている内藤哲也(38)にジャックナイフ式ビ固めで丸め込まれて敗れた。本間自身は「2・99999だろ」とレフェリーに詰め寄ったが、判定は変わらず、リングをたたいて悔しがった。

前日イリミネーションマッチで勝利し、辻に次ぐ単独2位の評価を受けていたが、敗戦で1位が遠のく結果となった。それでも「このシリーズまだ試合はある。このままでは終わらねえぞ。1番に上り詰める」と前を向いた。

タッグ戦ではあるが、今シリーズでは内藤と6試合戦ってわずか1勝。それでも試合を重ねるごとに、得意のこけしロケットや小こけしの成功率も上がり、内藤の意識も変わってきた。今まで本間の挑発に見向きもしなかったが、最近では目の色を変えて殴りかかるシーンも見られるようになった。敗れた試合後には素直に負けを認めるなど、明らかに候補の1人として視界に入ってきた。

試合後には内藤から「今日の動きは良かったし、気迫も感じられたよ」と上から目線ながら高評価を得た。「お前とやって勝つ。ただそれだけだ」。何度倒れても“こけし”は起き上がり、上だけを目指す。