大日本プロレス所属のアブドーラ小林(44)が、今月23日の世界タッグ選手権(後楽園ホール)で対戦する宮原健斗(31)との前哨戦で大暴れした。

入場から奇襲攻撃を仕掛けた。リングで待ち受ける宮原に対し、入場曲が流れる中、一向に現れない。いら立つ宮原はレフェリーらと花道の方を見ていたスキに背後から襲いかかった。その後逆襲に遭ったが、終盤にスパナを持ち出し、応戦。宮原の喉に突き刺し、ジュラルミンケースを投げ付け、最後はテーピングで首を締め上げるなどやりたい放題で、そのまま反則負けとなった。

試合後にはマイクを取り「散々、小バカにしやがって。お前は俺を舐めすぎた。舐めすぎるとどうなるか分かるか、爆発しちゃうんだよ」。負けたにもかかわらずリング上を支配。その後起き上がった宮原から会場の外まで転がされたが、バックステージでも「最高の前哨戦だよ。来週は勝つべくして俺たちが勝つ」と元気いっぱいだった。

因縁の発端は昨年11月の世界タッグリーグ戦。関本と組んで初出場した小林は初戦でいきなり優勝候補の宮原・青柳組に勝利。敗れた宮原に「最大の汚点」と言わせた。今年に入り、世界タッグ王者となった宮原・青柳組の初防衛戦という最高の舞台で再戦が決定。小林は「お前らの最大の汚点は来週のタッグマッチで、俺たちに連敗することだ」と吐き捨てた。

165キロの巨漢ながら、動きは意外に軽やか。コーナーに上って宮原に飛び掛かるなど技も多彩。それでも真っ向勝負で分が悪いことは認識しており、レフェリーの目を盗み、さまざまな凶器を使って勝利を収めた。そんな小林でもタイトルマッチでは正々堂々と勝負するつもりだ。「最も権威のあるタイトル。お前たちのルールでやってやる」とクリーンな戦いを自ら提言した。「勝てば、宮原がアブドーラ小林に2連敗した男になる」。再び3カウントを奪い、全日本のエースを黙らせる。【松熊洋介】