第5試合に組まれた3WAY形式によるIWGPジュニアヘビー級王座決定戦は、エル・デスペラードが新王者となった。BUSHI(37)、エル・ファンタズモ(34)と王座を争い、23分12秒、ピンチェ・ロコの2連発でファンタズモをフォール勝ち。5度目のIWGPジュニア王座挑戦で初戴冠となった。

3者による目まぐるしい攻防が展開され、場外戦ではデスペラードがファンタズモのマスク剥ぎに見舞われた。完全にマスクを奪われたが、スペアのマスクを装着しなおすと、リングに戻ってファンタズモに向けてスピアー、馬乗りからのナックルパート連打で怒りを示した。BUSHIのMXを回避してサドンデスで場外排除したファンタズモとの一騎打ちとなったデスペラードは、ピンチェ・ロコ2連発で3カウントを奪った。

IWGPジュニアヘビー級王座は、19日の岩手大会で左大胸筋完全断裂のけがを負い、全治6カ月と診断された高橋ヒロム(31)が25日の後楽園ホール大会で同王座を返上を表明。高橋に王座戦を託されたBUSHI、挑戦者だったファンタズモ、高橋の意向に不満を持ち、割って入ったデスペラードの3WAY形式での王座決定戦が決まっていた。

メインイベント終了後、デスペラードはIWGPヘビー、IWGPインターコンチネンタル両王座を保持する2冠王者飯伏幸太(37)への挑戦を表明。旗揚げ記念日興行となる3月4日、日本武道館大会で挑戦する見通しとなった。