「年俸120円Jリーガー」としてJ3のYSCC横浜などでプレーし、昨季限りで現役引退して格闘家へ転向した安彦考真(43)が8日、デビュー戦となるアマチュアの格闘技イベント「EXECUTIVE FIGHT ~武士道~」のオンライン会見に出席し、同じく格闘家へ転身したプロ野球元西武の相内誠(26)との対戦実現をアピールした。

自身の格闘家デビューを前に、相内が一足先にデビュー戦を戦った2月28日の立ち技格闘技イベント「RISE横浜大会」を観戦した。目の前で相内がKO負けを喫する姿を目にし「1Rで一瞬でやられていた。これはまずい、自分も同じグループにされてしまうと。1回、俺とやらせろと思った」と対戦を要求。続けて「相内さんとJリーグ対プロ野球で戦って、しっかりサッカーの蹴りで倒して勝った上で(目標の)RIZIN出場を再表明したい。人生をかけて命をささげる気持ちでやるので、僕は最後の最後までリングに立ち続ける。ファイティングスピリットを見せて戦いたい」と力を込めた。

安彦は4月16日に東京・港区の八芳園で行われる同大会の第5試合で会社役員の佐々木司さん(39)と対戦し、リングデビューを飾る。両者ともにキックボクシング歴1カ月。安彦は「自信は120%くらいありますね。僕はキックよりパンチの方が強いといううわさがある。右ストレートで吹っ飛ばしてやりたいと思います」と意気込んだ。

「EXECUTIVE FIGHT ~武士道~」は、K-1 WORLD MAX日本王者に3度輝いた経歴を持つ格闘家の小比類巻貴之氏(43)がプロデューサーを務める大会で、今回で2回目。出場者は20代~50代までさまざま。最終8戦目では小比類巻氏が自らリングに上がり、12年3月に総合格闘技の試合を行って以来、約9年ぶりのエキシビションマッチも行うという。小比類巻氏は「約9年ぶりにリングに上がって動いてみようかなと思っています。対戦相手はまだ決まっていないので、私が最後に動こうと思っています。そちらも応援よろしくお願いいたします」と話した。【松尾幸之介】