K-1フェザー級王者江川優生(23)がリベンジ達成で初防衛を狙う。21日に東京ガーデンシアターで開催される年間最大の祭典ケイズフェスタ4大会Day1で挑戦者椿原龍矢(21)とのV1戦を控え、13日は東京・足立区の所属ジムで練習を公開。昨年9月のK-1大阪大会で椿原とのノンタイトル戦に敗れて以来、約半月ぶりのリングで再戦する。

2分1回のミット打ちでは、古川誠一会長の持つミットに軽快なステップからパンチと蹴りを繰り出し「コンディションはバッチリ。あと一週間で減量と仕上げていく感じです」と好調をアピールした。

前回の椿原戦では、左足骨折の状態でリングに立ち、本来の動きを出せないまま判定負けした。言い訳はしないが、悔しさは残っている。「けがはしてたんですけど、やれることはずっとやっていたので、継続して練習していました。悔しさをバネにぶっ倒す気持ちだけでキツイ練習をたくさんやってきました。悔しさは原動力に? かなりなってますね」と燃えている。

2月の対戦カード発表会見では「1度負けている時点で王者ではないので、ベルトを肩にかけるのも、こうやってベルトを目の前に置くのもイライラする」と自らを責めた。しかし今は初防衛戦に向けた調整が順調に進んでおり「すごくいい練習ができているんです。それで気持ちが晴れたんだと思います。今は純粋に試合が楽しみで、早く試合がしたい。いいパフォーマンスをできる自信しかないです」と声をはずませた。

今回が自身初となるケイズフェスタ参戦となる。昨年のケイズフェスタ3大会は負傷欠場。19年のK-1年間最優秀選手にも選ばれていたこともあり「あの時は悔しくて泣いた」とも振り返る。「第1回の頃からケイズフェスタに出たいと思っていました。その中で当初、通常の大会だった3月大会が急きょケイズフェスタになって、しかもタイトル戦でメインイベントになって本当に楽しみです」と気合を入れ直した。

ジムの先輩だった元K-1スーパーバンタム級王者武居由樹(大橋)はボクシングに転向し、11日には衝撃の103秒殺でデビュー戦を飾った。ジムの看板を任された江川も武居に続き、鮮やかな勝利をみせつける構えだ。