アーティスト・オブ・スターダム選手権は王者・中野たむ、白川未奈、ウナギ・サヤカ組が、上谷、渡辺、AZM組を破り、3度目の防衛に成功した。

中野は自分が立ち上げたユニット「COSMIC ANGELS」のリーダーとして、2人の前で3カウントを奪われるわけにはいかなかった。終盤、若い相手の速い連係技に苦しみ、集中攻撃を浴びた。それでも苦労してやっとつかんだ3人のベルトを簡単に渡すわけにはいかなかった。相手の攻撃をかわし、タイガー・スープレックス・ホールドを2度目で成功させ、渡辺をリングに沈めた。中野は「ギリギリのところで防衛できた」と胸をなで下ろした。

4月4日の横浜武道館大会では、なつぽいとワンダー・オブ・スターダム(WOS)の初防衛戦を行う。試合後、リング上に呼び出し「死に物狂いで地獄の底を、はいつくばってやっとやっとつかんだベルト。まだ渡すわけにはいかない」とにらみ付けた。以前は仲の良かった2人。24日の調印式では、なつぽい自ら2人の笑顔の写真を持ち込み、ビリビリに破くなど一触即発。さらに「いつも自己中心的で欲しいものを無理やり手に入れてきた」と挑発された。中野も、かわいさで売っている、なつぽいの振る舞いがずっと気にくわなかった。「いつもいい子ぶっている。どろどろに汚い精神を隠してる」と応戦。対戦が決まってから、両者の激しい口論が続いてきたが、あとはリングの上でぶつかり合い、決着をつけるだけだ。

昨年ユニットを結成し、同12月に岩谷らのSTARSから独立。今年3月3日の日本武道館大会では、メインでジュリアと髪切りマッチに挑み、WOSのベルトを獲得した。ウナギは22選手によるオールスターランブルを制し、白川も同試合で最後まで優勝争いに絡むなど、2人の活躍も目立った。

次の対戦について聞かれた中野は「全ユニットから防衛してみんなが欲しくなるベルトにしたい」と防衛回数を増やし、価値を上げていくつもりだ。昨年12月の初戴冠から白川、ウナギも発言が力強くなってきた。3人だけではあるが、強い絆で結ばれた「COSMIC ANGELS」が、勝利を重ね、最強ユニットを完成させる。