前ヘビー級3冠統一王者アンディ・ルイス(31=米国)が、1年4カ月ぶりの再起戦に勝利した。3度世界挑戦しているWBA同級8位クリス・アレオーラ(40=米国)と対戦。2回にダウンを喫したものの、その後は試合をコントロールし、3-0の判定勝ちを収めた。採点は118-109が2人、117-110が1人と大差がついた。

冷や汗の再起となった。2回にコーナーへ詰めるも右フックを浴びてひざをついた。3回にも攻め込むとパンチを返された。4回からは距離をとりながらコントロールし、逆にアレオーレがペースダウン。さらに肩も痛めたか手数が減り、中盤以降は終始攻勢。終盤に追い込むも倒しきれなかった。

ルイスは「アレオーラはベテランでパンチも強かった。右はきいた」と認めたが諦めなかった。「さびも感じたが動き続けた。やるべきことをやって、勝利することができた。また階段を上っていく」と控えめに話した。

ルイスは19年6月に代役挑戦者として、WBAスーパー、IBF、WBO世界同級王者アンソニー・ジョシュア(31=英国)を7回TKOで王座を獲得した。ダウン挽回の大番狂わせでメキシコ系初の同級王者に。12月に直接再戦は0-3の判定負けし、王座陥落して以来の試合だった。

この試合から世界4階級制覇王者サウル・アルバレス(30=メキシコ)と組むエディ・レイノソ・トレーナーについた。前回から約12キロの減量にも成功。ポッチャリ王者からの変身を図ってきた。動きにスピードは戻ってきていたが、ダウンを喫してKOはできず。完全復活とは言えなかったが、奪回へは1歩を踏み出した。