K-1バンタム級の主役はオレ! 23日のK-1大田区大会(東京・大田区総合体育館・日刊スポーツ新聞社後援)で開催される新設階級バンタム級の日本最強決定トーナメントを控える松本日向(22=K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が「軽い階級だから結構ナメられてるんで、バンタム級ナメんなよっていうところを見せたいですね。バンタム級おもしろいな、カッケーじゃんって思わせたい。俺たちがバンタム級を作ったんだよっていうのはしっかり見せたい」と主役の座を狙う。トーナメント1回戦では鵜沢悠也(25=K-1ジム五反田チームキングス)と対戦。同門の先輩で初代K-1フェザー級王座決定トーナメント準優勝の「ダイナマイトキッド」小沢海斗(28)にも太鼓判を押された。

◇  ◇  ◇

大学2年時の18年、K-1カレッジで優勝(55キロ以下)した松本は19年にABEMAで放送された格闘リアリティー番組「格闘代理戦争 4th season」で活躍し、19年に現所属ジムに入門。昨年は練習中の脳内出血で長期休養していたが、今年1月、約10カ月ぶりにリング復帰を果たした。復帰戦で初黒星を喫した壬生狼一輝(19=力道場静岡)も同トーナメントでエントリー。負けた悔しさとリベンジ魂を胸に秘め「ヘコんでるのがもったいない」と3~4日後には練習を再開したという。

1回戦で顔を合わせる鵜沢に対し「自分が全部主導権握るつもりでいます」と集中。その上で同じくトーナメントに出場する橋本実生(21=K-1ジムSAGAMI-ONO KREST)も強く意識している。プロデビューから2戦連続で戦って連勝しているものの、決勝での対戦を願っている。松本は「もう負ける気はしないですけど、勝ったからもういいやとも思わない。俺らが一番、盛り上げられるだろうって思うんで、やっぱりそうなるんじゃないかなって勝手に信じています。信じているから練習も頑張れるし、負けてたまるかってできる」と思い描いた。

3日の公開練習に同席した同門の先輩小沢は「日向の武器はステップなんですよ。止まらないんですよね、本当に。あとは永遠に打ち続けられるスタミナと蹴りがめっちゃ強え」と太鼓判を押しつつ「2位と1位は全然違うと思うんで、ここで必ず取ってつなげてほしいですね。今回は日本トーナメントみたいな感じなんですけど、ここで取ったら海外勢とになると思うんで、ここは必ず取ってほしい」とハッパもかけていた。