ボクシングWBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27=ワタナベ)が、8日(日本時間9日)に米アーリントンで開催される同階級のWBO王者エルウィン・ソト(24=メキシコ)-同級11位の元世界ミニマム級4団体王者高山勝成(37=寝屋川石田)戦を予想した。日本のトップアスリートの言葉を届ける音声コンテンツの定額制配信サービス「Now Voice」内で同カードの試合について語った。

両者のタイプについて「ソトは若くて勢いあり、メキシカンで攻撃的。フックが得意で勢いあるファイター。高山選手は機動力があってスピードの出入り、手数あってスタミナがある」と分析。3度目防衛戦となるソトは京口と同じ英プロモート大手マッチルーム社と契約して初戦を迎える。今年3月、米国で同社と契約後初試合に臨んでいた京口は「アピールしたいと思うので、良い仕上がりだと思う。良い状態で仕上げてくると思う。ソト選手が優勢だと思う」と王者の防衛成功を予想した。

一方、挑戦者高山のソト挑戦が試合まで残り1カ月を切った段階で決まったことを受け、京口は「対策はできないし、底上げしかできない。対策の準備は難しくて体に染み込ませるのは短期間では難しい。世界でのタイトル経験は豊富ですし、敵地とか海外とかの影響はないが、準備期間が少ないのは影響が大きいと思う」と口にした。

東京オリンピック(五輪)出場を掲げ、アマチュアに転向した高山が昨年12月、4年4カ月ぶりにプロ復帰戦を飾ったばかりと持久力が不安視されるものの、京口は「悪い影響はないと思う。アマの3回よりも12回の長丁場の方が高山選手は有効に戦える。プロ向きのボクシングスタイルだと思う」と問題ないとの見方を示した。この勝者との2団体統一戦実現の期待も大きい京口は「今後、統一戦として戦う可能性もあるので。みなさんも楽しみにしてもらえたら」と締めくくっていた。