初代タイガーマスクの佐山サトル(63)が主宰するストロングスタイルプロレスは17日、都内で会見を開き、7月29日後楽園大会で、佐山がプロデュースした女子プロレスラー「タイガークイーン」がデビューすることを発表した。

会見に出席した佐山は、タイガークイーンの写真を手にし「こんなにいい選手がいると思わなかった。温かい目で応援してほしい」と語った。半年前から特訓を重ねてきたという佐山。「何でもできる選手。一目見るだけで、私が指導してきたことはすぐに分かると思う」と自信をのぞかせた。同じく指導しているジャガー横田も「楽しみな選手の1人だと思っている」と太鼓判を押した。

初代タイガーマスクは81年4月23日に、当時新日本プロレスの営業本部長だった「過激な仕掛け人」こと新間寿氏(現・ストロングスタイルプロレス会長)の発案で誕生。ダイナマイト・キッドとの壮絶なデビュー戦は、当時のプロレスファンを魅了し、その後の人気につながった。クイーンのデビュー戦の相手は決まっていないが、新間氏は「タイガーマスクもデビュー戦がキッドだったからこそ、今の佐山聡がある。クイーンもデビュー戦が大事。その評価によってどうなるか。いいマッチメークをしてほしい」と期待する。

佐山は、一線を退いてからは自身のプロレス道を受け継ぐレスラーを育ててきた。「女子レスラーでも、自分が新日本プロレスで培ってきた魂と一緒なんだと」。7月29日、佐山の思いを胸に、女タイガーマスクが、後楽園ホールのリングに華々しく登場する。