前IBF世界バンタム級王者でWBA世界同級7位エマヌエル・ロドリゲス(29=プエルトリコ)は、不運の無判定試合を味わった。同級2位ゲリー・アントニオ・ラッセル(28=米国)と暫定王座決定戦に臨んだものの、1回16秒、偶然のバッティングによってロドリゲスが大ダメージを負って倒れた。鼻から流血しており、すぐさまレフェリーが試合を止めた。

まさかのアクシデントで試合終了となったロドリゲスは「イライラが募っている。こんなに早く終わってしまうのは残念です」と悔しそうな表情。頭突きを鼻に受けてしまったことについて「激痛でした。出血なければ続けたいが、ああなってしまったら仕方ない。今、言えるのはすごい頭突きだった。回復さえすれば、ぜひラッセルと再戦したい」と口にした。ロドリゲスは19年5月、英グラスゴーで開催されたワールド・ボクシング・スーパーシリーズ準決勝で井上尚弥と対戦し、2回TKO負けを喫している。

一方、ラッセルは「頭突きになってしまった。ジャブを打とうとして起きてしまった。本当にがっかりしている。4カ月間、最高の準備をしてきた。こんなことになってしまい、残念です。もっと良いパフォーマンスをみせたかった。またロドリゲスと対戦したい」と希望していた。