第0試合として行われたスターダム提供試合で、上谷沙弥(24)が、渡辺桃(21)とのタッグで、レディC、舞華組に勝利した。

レディCにコーナートップに持ち上げられたが、そのまま雪崩式フランケンシュタイナーで返すと、スター・クラッシャーでたたみかけた。最後は1月の新日本東京ドーム大会と同じように、コーナートップからフェニックス・スプラッシュで3カウントを奪った。

バックステージでは「スターダムの上谷沙弥です」と自己紹介から始め「こんなに大きな会場で試合をさせていただいてありがとうございます」と感謝の気持ちを口にした。

今春から所属していた芸能事務所を退社し「スターダムの頂点を目指す」と、プロレス一本に絞った。1人暮らしも始め、プロレスに集中できる環境を整えた。6月には、20選手による「シンデレラトーナメント」で優勝。その後、ワンダー・オブ・スターダム王者の中野に挑戦して敗れるも、プロレス界に導いてくれた先輩に成長した姿を見せた。いずれは同ユニット「クイーンズ・クエスト」の林下が持つ、最高峰のワールド・オブ・スターダムのベルトを視野に入れる。今年3月の日本武道館大会で挑戦して敗れており、リベンジの機会を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

上谷は5日も渡辺とメットライフドームのリングに上がり、ジュリア、朱里組と対戦する。「まだ見たことがない人たちにも愛してもらえるようにこれからも精進していく」。2日続けて大きな会場のリングで高く舞い、スターダムの、クイーンズ・クエストの素晴らしさを新日本のファンに伝える。【松熊洋介】