ボクシングWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア(38=フィリピン)が新興プロモート会社プロベラムと契約を結んだと11日(日本時間12日)、発表された。同社は米プロモート大手ゴールデン・ボーイ社の元CEOを務めたリチャード・シェーファー氏が率いる新会社となる。ドネアは17年、同氏の会社リングスター・スポーツとも契約した経緯がある。

プロベラム社は最近、WBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)-同級1位ポール・バトラー(32=英国)戦の興行権を入札で取得したばかり。シェーファー氏は「ドネアがバンタム級を統一し、さらに多くの世界王座を制圧する手伝いができることが待ち切れない」と統一戦へのマッチメークに意欲を示した。

ドネアはWBCから暫定王者レイマート・ガバリョ(25=フィリピン)との対戦指令を受ける。ガバリョ戦がプロベラム契約後初試合となりそうだ。ドネア、カシメロはWBAスーパー、IBF世界同級王者井上尚弥(28=大橋)の対抗王者となる。

同社の発表リリースで、ドネアは「シェーファー氏は常に選手ファーストのプロモーター。彼のビジョン、リーダーシップスキル、選手への情熱によって、スポーツを向上させ、選手に力を与え続けると確信している」などとコメント。ドネアのマネジャーで妻のレイチェル夫人も「この14年間、ボクシングに対して活動的であるリチャードほどの人物を知らない」などと期待を寄せていた。