元WBO女子世界ミニマム級王者江畑佳代子(45=ワタナベ)が元世界王者同士による97歳対決を制し、ラストマッチに花を添えた。

引退試合として元WBO女子世界アトム級王者池山直(52=フュチュール)と48・3キロ契約体重6回戦で拳を交え、3-0(58-55、59-54、59-54)の判定勝利を収めた。

距離を詰める池山に対し、江畑は冷静に対応。ステップを踏みながらワンツーをヒットさせた。3回には右カウンターを強打。最後の力を振り絞り、カウンターを的確にヒットさせ、主導権を握らせなかった。最終6回の終了間際には右ストレートでダウンも奪取し、勝利をつかみ取った。

引退試合を終え、リングで10カウントを耳にした江畑は涙を流した。「(渡辺均)会長、トレーナー、試合を許可していただいた会社のみなさん、ありがとうございます。45歳まで続けられて良かったです。最後の最後まで、打っても打っても前に出る池山さんの闘志は私の背中を押してくれました。幸せです。ありがとうございました」とあいさつ。「これからも一般会員として(ジムに)お邪魔します」と締めくくり、会場をわかせた。