挑戦者和島大海(26=月心会チーム侍)が王者木村“フィリップ”ミノル(28=PURGE TOKYO)を3ラウンド2分50秒、KO勝ちで撃破、第4代王座となった。過去2敗し、10戦連続KO勝利中の“絶対王者”に左脚でロー、膝と蹴り分け、最後はボディーに左ミドルキック。地元大阪でベルトを奪取した。

左右の強打を奮う王者に気後れしなかった。左ローを左脚に合わせ、距離を取り、インファイトになると膝を突き上げる。嫌がる王者がホールドを繰り返し、3Rに減点を食らうほど、和島の攻めは執拗(しつよう)だった。

「本当に偉大なチャンピオンと試合ができて、ベルトもとれて。K-1の70キロ(以下級=スーパーウエルター級)の歴代チャンプはみんなすごい。負けないよう、僕も絶対、偉大なチャンピオンになります」

大阪府四條畷市出身だ。自分の地元で組まれた木村のK-1ファイナルマッチ。主役の座を強奪し、新たな歴史を刻んで見せた。