ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が14日、IBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦(WBA6度目、IBF4度目=日刊スポーツ新聞社後援)に臨む。セミファイナルではWBO世界ミニマム級1位谷口将隆(27=ワタナベ)が同級王者ウィルフレッド・メンデス(24=プエルトリコ)に挑戦するダブル世界戦となる。

【井上尚弥】4団体統一への道 ディパエン戦/世界戦ライブ速報>

気温8度、冷たい雨が降りしきる当日の午後2時前。会場の東京・両国国技館の南門前には、開場1時間前にもかかわらず、すでに長蛇の列ができていた。

最前列は埼玉から来場の40代の男性。全席指定席にもかかわらず、午後1時ごろから並んだという。お目当てはもちろん井上。「圧倒的な力を見せてほしい。ドネアが4回KOだったのでそれを上回る試合を見せてほしい」と期待たっぷりに話した。一方で「数十秒(で終わる)って言われても困っちゃうが」と苦笑い。2年1カ月ぶりの国内での世界戦ということもあり、試合を堪能したい思いも強い様子だった。