次期IWGPジュニアヘビー級王座挑戦者のマスター・ワト(24)が、前哨戦で躍動した。

田口、天山と組み、現同級王者デスペラード、金丸、DOUKI組と6人タッグマッチで対戦。先発で勢いよく飛び出すと、デスペラードにノータッチ式トペ・コンヒーロを見舞うなど、軽快な身のこなしを見せてファンを沸かせた。終盤、DOUKIのラ・マヒストラル(横回転式腕決めエビ固め)を切り抜けると、最後は1月5日の東京ドーム大会で王者からタップアウトを奪った関節技、ベンダバールを決め、そのままギブアップで勝利をもぎ取った。

ワトは試合後も興奮冷めやらぬ様子。デスペラードのマスクをはがそうとするなどヒートアップし、「俺だけを見ろ!」と叫んだ。バックステージでは「今、俺はジュニア王座にしか集中していない。新日本プロレス50周年、旗揚げ記念日で俺がヘビー級の相手になる。必ず俺が新日ジュニアの未来を開拓します」と力を込めた。

20年7月に海外遠征から帰国。昨年のベスト・オブ・ザ・スーパージュニアは、4勝7敗で負け越している。王者への挑戦は2月11日の仙台大会。かつて「言葉に感情がない」とやゆされた難敵を退け、殻を破ることはできるか。