K-1女子フライ級王者KANA(29=K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が、約1年3カ月ぶりの復帰戦を飾った。20年11月のK-1福岡大会で寿美とのノンタイトル戦に敗れて以来のリングでRAN(19=MONKEY☆MAGIC KICKBOXING STUDIO)と同級3分3回で激突。2回にダウンを奪って3-0の判定勝利を収めた。

武尊が11カ月ぶりのリング、軍司泰斗と対戦/K1ライブ速報>>

連打で打ち込むRANに対し、左右両フックで連打を浴びせると、2回にはカウンター右強打でダウンを奪った。最終3回には次々とカウンターパンチをヒットさせて格の違いをみせた。うれし涙を流しながらKANAは「ここに戻ってこれて本当に幸せです。この負けてからの期間もたくさん支え、サポートしてくれた人のおかげで勝利をつかむことができて感謝しています。もっと先頭を引っ張っていく立場としてしっかりみせる試合をみせたかったが、RAN選手も気持ち強くて倒せなかったので、次は倒せるように。このK-1を目指す女子選手が増えて自分が先頭としてK-1女子のレベルを1つ上に持っていきたい」と強い決意を口にした。

足負傷で20年11月に手術を受けたKANAはしばらく治療に専念し、昨年2月にスパーリングを再開した。2度、米国への単身修行も敢行。当初は黒星を喫していた寿美との防衛戦が組まれていたが、挑戦者の負傷欠場で中止に。RANとのノンタイトル戦に変更されていた。