総合格闘技RIZINの前日計量のフェースオフ(にらみ合い)で注意喚起のアナウンスが入る珍しい場面があった。

5日に行われたランドマーク2大会(6日開催、会場非公開)の前日計量で、大会第3試合で対戦する吉成名高(21=エイワスポーツジム)と白幡裕星(19=Battle-Box)が対面。

本来であれば、闘争本能をむき出しにして相手を威嚇する選手が多いフェースオフが、「にらめっこ」になった。まず、吉成が笑いをこらえられないというように目線をそらすと、つられるように白幡が噴き出す。「できるだけ笑わずに、はい」と注意のアナウンスが入る珍しい光景。吉成は約20秒間のにらみ合いの後も、うつむき加減で笑いをこらえていた。

2人はエイワスポーツジムで1カ月間練習をともにしたこともある仲。元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者の白幡は前日4日の大会前インタビューで「中2の時に吉成名高選手の試合を見て、肘ありの試合に目覚めた」と話すなど、ムエタイのラジャダムナン・ルンピニー認定ミニフライ級統一王者の吉成への憧れを口にしていた。

吉成と白幡は契約体重52・5キロの前日計量を、それぞれ52・35キロ、52・5キロで一発クリアした。