プロボクシグ元WBA女子ライトフライ級王者古川夢乃歌(28=山木)が約4年8カ月ぶりに復帰する。22日、東京・後楽園ホールで日本女子フライ級10位阿比留通子(32=オークラ)との女子51・2キロ契約体重6回戦を控え、21日には都内の日本ボクシングコミッションで前日計量に臨み、50・9キロでパス。阿比留はリミットでクリアした。

17年10月、アルゼンチンでIBF女子世界フライ級王者レオネラ・ジュディカ(アルゼンチン)に挑戦し、敗れて以来のカムバック戦となる。1度はボクシングから引退。警備会社に就職も、勤務先の社長から勧められたキックボクシングを開始し、那須川天心らが主戦場としているRISEに参戦した。山本ユノカのリングネームでミニフライ級NEXT・QEENトーナメントなど5試合に出場したが「キックは楽しかったが『ここではない』と。本気にRISE王者を目指しているのか」と自問自答。最終的にボクシング復帰への気持ちが大きくなったという。

昨夏からボクシングの練習を再開し、1年近くでボクサーとしての感覚も取り戻した手応えがある。ボクシングの通算戦績は9勝(6KO)2敗2分けと女子では高いKO率を誇った。元世界王者として「レベルの差をみせつけたい。前のようにガンガンいくだけでなく、冷静に戦いたい。今の目標は世界王者です」とキッパリ。再び世界の頂点を目指し、リスタートする。