プロボクシング日本バンタム級タイトルマッチ10回戦は23日、東京・後楽園ホールで開催される。

22日に都内の日本ボクシングコミッションで前日計量が行われ、同級王者沢田京介(34=JBスポーツ)はリミット53.5キロ、挑戦者の同級1位堤聖也(26=角海老宝石)は100グラム少ない53.4キロでクリア。今年2月、大嶋剣心(帝拳)との同級王座決定戦を制し、新王者となった王者沢田にとって約4カ月ぶりのリングとなる。

「今年2月に(ベルトを)取った時よりも調子良く仕上げることができた」と手応えを口にした沢田は「インパクトある試合で防衛したい」と気合を入れ直した。故郷の北海道・石狩市から両親や妹、東京の家族、後援者らを含めて250人近くの応援団のサポートを受けるという。「チャンピオンとしての実力をみせたい。ベルトは渡すつもりはない」と強調した。

一方の堤は20年10月、元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(志成)と引き分けて以来のリング。20年1月には、後に東洋太平洋バンタム級王者となった中嶋一輝(大橋)とも引き分けているアマ出身の実力者。

「引き分けるなら負けた方がまし。沢田選手が勝ったら見事だと言える。負けたら仕方ないというぐらいのやってきた。(勝つ)自信がある」とキッパリ。

計量後の写真撮影時には沢田が肩にかけたベルトをみつめ、「明日は俺のものになるのかと見ていました。よだれが出る」と日本王座奪取への意気込みを示していた。